仕事のお話

弊社所在地が銀座七丁目に移転しました

私が代表をつとめますブレッソンアンドビズ株式会社がこの度、東京都中央区日本橋室町から銀地七丁目にオフィス移転いたしました。

とはいえ身近な方はご存知ですが、普段は通勤・出社とは無縁の、作業場にこもってゴリゴリ何かを作っていたりとか、こどもと遊んで(*仕事です)過ごしているので本店所在地が変わってもそんなに大げさな話ではないのですが。

本社移転のお知らせ:  ブレッソン・アンド・ビズ株式会社

直近でお取引させていただいている方々には個別にてご連絡しておりますが、略儀ながらブログでもご報告させていただきます。

【新住所】
〒104-0061
東京都中央区銀座七丁目15番8号

↑移転しました

[旧住所]
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町1-6-3

うちの会社、第7期が始まりました

僕が代表をつとめる会社、ブレッソンアンドビズ株式会社は4月が決算月でして、ちょうど先ほど第6期(2013年4月期)が無事に終了いたしました。

? 弊社第6期終了のお知らせ | ブレッソン・アンド・ビズ株式会社
http://bresson.biz/?p=90

第6期もおかげさまでなんとか黒字決算で終わらせることができました。(会計で大きなポカミスなどなければ…うちの弥生会計がそう言ってるから大丈夫。たぶん。)

会社サイトの告知にも書いたのですが、第6期は予想もしない新しいことばかりに取り組む一年となった印象があります。 プロジェクトのほとんどはスマートフォン・タブレットがかならず絡む、場合によってはPCレスなサービスや事業に関わることが多くなったし、何より突如大きな流れができたMAKERSムーブメント(個人的にはバブルやブームは嫌いなのですが)が追い風になり自分もモノづくりやハードウェア開発に関わる機会が多くなってきたり。

ていうか、7期目ですよ、7期目。びっくりしました(えっ)続いてるなあ、って。
第6期目もふくめ貧乏ヒマなしといった感じのここ数年ですが、ピンチを繰り返しているなかでも近頃はあらゆるものごとが確実に追い風となってくれている印象。

今日からの第7期ではまた勢いをつけて、ひとつふたつドカンと面白いことをやってみたいなと思っています。 まだ詳細言えないのがもどかしいけど。

 

 

*追記:近頃やたらと、「何屋なの?」「どうやって稼いでるの?」って聞かれることが多い。自分もよくわからん。ってか、もうしばらくこのままでいいと思い始めた。面白いから。

うちの会社の第5期が終わり、明日からまた気を改めてがんばりまっす

弊社サイトにも本日掲載したのですが、第5期(2012年4月期)が無事に終了し、明日から第6期を迎えます。

弊社第5期終了のお知らせ | ブレッソン・アンド・ビズ株式会社

会社サイト上では堅苦しい表現を使っていますが、おかげさまで今期も、既存のお取引先さまだけでなく新しく取引させていただく企業さんも一段と増えまして、みなさんのご支援に感謝感謝の毎日です。

第5期決算は対前期比で増収・増益の黒字という成績に終わることができました。利益については惜しいことに過去最高益を目指したものの及ばず(過去最高益は第1期・2008年4月期)、ほんとにあとひと踏ん張りというところでしたが来期以降に持ち越し再挑戦となりました。

決算準備のため帳簿をチェックしつつ、この一年間のそれぞれのお取引を「面白い仕事だったなあ」「いろいろわがまま聞いていただいたなあ」「大変だったなあ(遠い目…」と思い返していた期末日の夜です。

期末、とはいえ止まるわけでもなく、既に来期に向けてお仕事も動いております。
その中には非常に価値の高いプロジェクトを任せていただいていたり、あるいはようやく来期スタートを切る準備が整ってきた弊社の新規事業にとても相乗効果の高いプロジェクトを任せていただいていたりと、寝る間を惜しんで取り組みたいことが今から山積みとなっています。

みなさま、あらためて今期のお礼を申し上げるとともに、また来期もよろしくお願いいたしまっす。

使われる人、使う人、創る人

数日前に耳にした言葉、「うわっ」と思う感覚を久々に感じた次の瞬間、すっかり忘却。 が、ついさっき不意に思い出してしまったのでブログに書き留める。
最近に限らず、ITというワードが世に出てくる頃からよく言われてきてることなんだけど、要約すると(一応、誰が言ったのかは特定できないよう話をデフォルメするが)

今の時代、オープンな技術が主流だから開発や制作にかけるコストは抑えられる。技術者も余るほどいるし、起業するには最適な時代だよね。 」

というお話。

こういう類の話を聞くと「おいおい、ビジネスのセンスねえなあ」と思うわけです。

開発コストは抑えられるのか

まず第一に「オープンな技術が主流だから(云々)コストが抑えられる」というお話。

これ確かに今の主流は特定のメーカーに依らない、みんなで作り上げてきたオープン技術であることに間違いはない。一番有名なものはLinuxなど、これ以外にもいっぱいある、というか、いま自分の仕事で扱うことのほとんど9割以上はオープン技術か、あるいはそのオープン技術を自分なりに弄ったもの。

だけど、ここでいう「コストが抑えられる」のは技術を調達・手に入れるまでのプロセスであり、あるいは開発制作者においては”書籍のサンプルコードをなぞったレベルのもの”ができる人材コストのことであって、今や”誰でも出来る・手に入る”モノを扱うレベルのお話で、自分なりの表現では「技術に使われる人」。 職域の範囲でいうと「コーダー」と呼ばれるお仕事の範囲。(その領域の職人さんもいるので蔑称する気はない、あくまで職域の理解として。)

でも実際にやったことがある人は分かると思うが、それをビジネスに活かすためにはそんな毛が生えたレベルでは到底ムリで、上記に対して「技術を縦横無尽に扱える人」が絶対に必要。自分なりの表現では「技術を使う人」であり、本来の「エンジニアリング」と呼ばれるお仕事の範囲。

企業のスタートアップは相当重要な時期であり、相当潤沢な資金がある・時間をかけて育てていく余力がある場合を除いては「技術に使われる人」を雇ってしまうことは即死を意味する。なるべく優秀な「技術を使える人」を囲い込む必要があり、そう考えると当然、「技術を使える人」の市場価値はどんどんを騰がる一方で青天井と言えるのですよ。結局、お題に対しての正しい回答は「業してなにかを作り上げ成功させるためのコストは昔に比べて騰がっている」ということに。

最近のニュースからピックアップすると↓
入社エンジニアに高額一時金支給がブーム DeNA、ドワンゴ──人材争奪戦が熾烈に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100820-00000042-zdn_n-inet

サイバーエージェントの藤田晋社長は今月上旬の講演で「エンジニアの採用費はいくらかかってもいいから採用したいということになっている」(中略)ネット企業の将来を左右するのは優秀なエンジニアだというのが共通の認識だ。【ITmedia】

技術者は余るほどいるのか

結論からいうと、「技術に使われる人」であれば余ってるだろうなあ、「技術を使う人」は余ってないだろうなあ、だって手放したくないもん。という感じ。

ここで一旦、それぞれの人種を定義してみつつ、自分が思う(成りたい)理想も併せて定義すると、

使われる人」= Aという手段(この場合は技術)でできる目的を実現しようとする人。

使う人」= 目的を実現するために、A、Bなどの手段から選択あるいは組み合わせによって実行する人

であり、更にこれに加えて理想としては、

創る人」= 目的を実現するために、Cという新しい手段を生み出して「あったりまえやん」とばかりに最適な解で一直線にゴールする人

先にも述べたように、「使われる人」というのは既に世にある手段、特に自分の知りうるほんの一部分の技術を選択肢の全てとして目的を達成しようとする人であり、いまはインターネット上からいつでもどこでも情報が引き出せ、書店に行けば山のように技術解説書が売られているわけで、そんなイコールコンディションのなか多くの人が得られる範囲のモノで勝負しようったって、この世界は甘くないですよ、市場価値は下がる一方ですよ、そりゃ(人材コスト対効果の理由で)市場に余りますよ、ということ。

だけれども、「使う人」となるとそもそも行動の順序が違うわけで、極論「目的を達成するためにはどんな方法でも選んじゃる」という人(が自分としては好き、という意味も含む)。
そのためには、目的を達成できるための手段を可能な限りかき集め、仮に今はまだ自分が習得できていなくてもそこから習得する意志があり|あるいは出来る人を引っ張って来れる、 それら選択肢を並べて方法を選択できる|あるいは複数を組み合わせてなんとしても実現する、というスタンスの人。

これが意外と少ないんですよ、自戒も含めて言うけど。

で、最後に書いた「創る人」というのは自分の思う理想の姿というか、最強スーパーサイヤ人レベルのマインドの人。
あらゆる知識や技術、コネクションを利用して「使う人」は、なんとか頑張って目的を達成するのですが、「創る人」になるとそもそもの発想が「既存のものじゃあかんやろ、こうやれば一番いいやん」とちゃっちゃっと方法論(技術)を生み出してしまう人。

稀にいるんですよね、こういうジャンルの方が。言うなれば、車が発達してきた時代に「すごく遠くの|困難な地点への移動にかかる時間をなるべく早くしたい」とエンジンを強力にしたりタイヤを改良したりしてみんなが争ってるときに、「んなもん、飛行機つかって空から一気に行けばいいやん」という発想と行動ができる人が。

この「使われる」「使う」「創る」という種別ってのは技術業界に限らず、なんにでも当てはまる普遍的なことだと思います。例えば、

アーティスト(アート)ならば
 「使われる人」 = 道具A(楽器、筆、カメラetc)という手段で出来ることを表現しようとする人。
 「使う人」 =「これがやりたい」を実現するために、道具(楽器、筆、カメラetc) から選択あるいは組み合わせによって表現する人
 「創る人」 =「これがやりたい」を実現するために、そもそも道具や表現方法自体を生み出しちゃう人

ビジネスならば
  「使われる人」 = 自分の能力やチャネルで出来ることを実現しようとする人。
 「使う人」 =「これがやりたい」を実現するために、能力(自分の、あるいは他人で出来る人の)やチャネル から選択あるいは組み合わせによって実現する人
 「創る人」 =「これがやりたい」を実現するために、そもそも概念やチャネル自体を作り需給を生み出しちゃう人

と、まあその他の分野にも当てはめると、意外と成り立つ方程式かと。

でもやはり、どの分野に当てはめても一番価値が高くて、「余るほどいる」レベルから程遠いのは「創る人」であることは間違いなくて。
死ぬまでにそんな人になれるのかなあ(遠い目)

”お金の知恵を世界規模で流動化させる”

 というプロジェクトを始めました。 始めました、というか、数年前から始めてはいたのですが。

 2006年に独立後、「投資ちゃんねる」という個人投資家向けのソーシャルサービスを始めたものの、その後しばらくしてサービス終了
 自分自身がまだお金についての勉強不足だったことを認識、更には、当時自分の中でおぼろげだった理想に比べて実装してリリースしたものがあまりにスモールスケールだったということも反省。ひとつの「失敗」として認めて、それからは別のアプローチをして過ごしていました。

 とはいえ、まだ自分も”完璧だ”なんて言えるほど理解できていないわけで、とはいえ、以前にくらべてますます”お金って結局なんやねん、不思議”という好奇心ばかりが募り。
 今回、ちょうど現時点での自分の考えを整理する機会があり、keynoteに落としこんでみました。 書きだせば、沢山言いたいことが出てきたのだけど、そこは敢えて絞り込んで2,3点に。

 SlideShareにアップしてます、公開する理由は「だって公開してオープンにした方がいいじゃん」という単純な理由からなのですが、基本的に僕個人としては理想が実現しさえすればいいわけで何も自分がビジネスを独占したいとはまるで思ってないこと、それにこの内容自体まだまだぜんぜん中途半端な考えなので公開したって誰も損得ないし、というスタンス。
 まあもしも仮に、誰か「おもしろい!」と思ってくれる人がいたならば、ぜひディスカッションさせてください、お知恵くださいな。