2008年 2月 の投稿一覧

XBRLについてみんなで勉強会をしませんか?

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「XBRL」というキーワードでいらっしゃったみなさんへ、
2009年3月5日からXBRL勉強会を開始しました。 第一回XBRL勉強会についてのブログエントリーは、こちらから

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先週の週刊ダイヤモンド(2/23号) 『「会計力」の鍛え方 ?XBRL活用で株式投資やビジネスに勝つ!』 というなんとも香ばしいタイトルの特集でXBRLが大々的に取り上げられたのですが、おそらく「XBRL」 という言葉が一般の目に触れる形で取り上げられたのはほぼ初なんじゃないかな。 ただし、HTMLとXBRLを比較していたり、 「データに意味づけをする」などと説明していたり、余計にわかりにくくしてるんじゃないかと思うような内容も一部ありましたが…

XBRLとは、(XBRL JAPANサイト「XBRLとは」から引用)

XBRL(eXtensible Business Reporting Language)は各種財務報告用の情報を作成・流通・利用できるように標準化されたXMLベースの言語です。XBRLの仕様(XBRL Specification)は、ソフトウェアやプラットフォームに関係なく、電子的な財務情報の作成や流通・再利用を可能にします。したがって、公開会社、非公開会社、会計専門家、監督機関、アナリスト、投資家、資本市場参加者、ソフトウェア会社、情報提供会社など、財務情報のサプライチェーンに関係するすべての当事者にとって、財務情報提供のためのコストを削減し、正確な財務情報をよりスピーディーに利用することが可能になるのです。

要は、財務に関する情報をコンピュータで扱いやすい標準データ形式にして一般公開しましょうということで、特に上場企業にとっては2008年4月からの財務報告ではB/S,P/L、CF計算書、株主資本等変動計算書のXBRLでの報告を義務付けられています。
(とはいえ、実際に報告され始めるのは三月決算企業の第一四半期決算からなので2008年7?8月以降から本格的に普及し始めるという予想ですが。)

で、「何がメリットなの?」と言われると、メリットを享受するだろうと思われるのは企業、投資家やアナリスト、税理士・会計士、金融機関や信用調査会社、各種行政機関(あと、仕事が増えるITベンダー屋さんもか 笑)などなどで、一般的なメリットの中身としては一部を紹介すると、

  • 企業にとっては決算などに伴う集計や法定書類の作成などを大幅に自動化できる、業務の効率化が可能
  • 投資家にとっては、投資対象の財務データが入手しやすくなり、ソフトウェアでの分析がしやすくなる。または、 プロとアマの情報格差が縮まる。
  • アナリストにとっては、データが入手しやすくなることで分析手法の幅が広がる

などが代表的な例です。しかし、まだこれから普及が始まる制度なのでこれらはあくまで予想の範囲ですが。
XBRL配信が義務付けられるという今回の流れは、昔インターネットが一般に普及したときの構図やその後にネット通販やブログなどといった多種のコミュニケーションが生まれてきた当時の雰囲気に似た印象を持っており、これらの予想をはるかに超える何か面白い使い方や、ファイナンス分野での動きが見られるのではないかと、個人的に大いに期待しています。

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これまで3年間くらい個人的に&地道にXBRLを調査・勉強を続けているのですが、一般にはまだあまり知名度が高くないんですよね(笑) 仕事においてもパートナー企業さん達との議論ネタとして最近よく出るようになりました。
でも発売されている関連書籍はまだ数えるほど(10冊も無いんじゃないかな?)しかなくて、今回の週刊ダイヤモンドがほぼ初のメジャーデビューなんじゃないでしょうか。

そこで、そろそろ名前も知られてくる頃だし、味がある人達で集まって、仲間同士で勉強会&情報交換をしてみようかなと思い始めました。
とはいえ、開催日程や場所などについてはまだ全く未定なので、この記事を読んでくださった方でもし興味がある方がいたらぜひこちらまでご連絡ください。

まだ内容も未定ということになるのですが、まずは最初ということなので「そもそも」的なレベルの低い話から共有していくのが良いかと思っていて、

  • XBRLの基礎知識
  • 具体的な仕様詳細の理解
  • XBRLを使った応用例、ビジネスアイデア、または画期的なソフトウェアのアイデア

などを参加者同士でシェアしていく感じかなと思っています。

参加者も特に限定せず多種多様な業種・職種の人が集まれればいいなと思っています。
「金融財務については詳しいけどXMLなど技術的なことはよくわからない」、または逆に、「技術はわかるけど金融や財務なんてことはちんぷんかんぷん」、「金融や財務や技術どれもわかんない」、または、「既にXBRLのプロフェッショナルだぜ!」、などいろんな方がいるかと思うのですが「XBRLについて興味がある、みんなとディスカッションしたい」という人であれば誰でもWelcomeかなと思っています。

まだ開催自体が未定な(笑)話ですが、もし興味がある方がいたらぜひこちらまでお気軽にご一報ください。

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思えば、XBRLによる財務・金融情報の電子配信というニュースは自分が独立・起業を決めた時の要因のひとつでもあり、「日本人の金融・資産運用文化を底上げしたい」という目的を達成するためのイベントのひとつだと考えています。

ネタバレ覚悟で(笑)、個人的に考えているXBRLを利用した案としては、

  • 配信されたXBRLを取得したら、音声に変換して読み上げてくれる、ポッドキャストにしてくれるサービス (通勤時にiPodで気になる銘柄の決算情報を耳で確認)
  • または、携帯向けに財務報告の内容をサマリーでメール配信してくれるサービス
  • 財務情報をファンキーなグラフや図表にして表示してくれるシステム
  • RSSリーダーでブログをチェックするみたいな感じで、注目銘柄の決算報告を監視してくれるXBRLアグリゲータ
  • トレーディングシステムに組み込んで、指定条件の財務報告がでたら自動発注する仕組み

まあ、まだ画期的な、とまではいかないアイデアなのですが、もうちょっと深く理解ができると違った案が出てきそうな感じがします。

ブログに書きたいことはあるのだけど

仕事やら色々なことで忙しいので、ここしばらくブログにエントリーできていない状態。

しばらくしたら、まとめてこれまでの書き溜めた奴をエントリーしようと思いますけん。

円周率が3.14に戻るそうで。

<学習指導要領案>40年ぶり授業増 「3.14」完全復活
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080215-00000069-mai-soci

こんなタイトルをつけておきながら、3が3.14になろうがそんなこたどうでもいいと思っているやのしんです。3.14と教えようが、
3と教えようが実際の円周率は無限小数な訳で、本質的な問題は引き続き一緒。少数第2位まで覚えたからといってそこに意味は無く、
逆に敢えて3とすることで「だいたい合ってるかな?」と暗算や検算の効率を良くするという知恵は、
3.14⇒3と教えられ始めた時よりも昔の子供たちでも知っていたし。

 そんなことより、この数年間で一番被害を被ったのは「ゆとり」の期間に教育を受けた子供たちだろうな。
教育中抜き世代にならなければいいのだけど。
 子供の頃は意識せずとも様々な事を学習し吸収できるよい時期なのに、教育要領なんかで情報量を制限してやる必要はないと思う。
有り余るほどの情報や知識を与えてやって、子供たち自身で選択させ、のびのびと学習させる教育が必要だと思う。

 たくさん勉強したい子供には溢れるほどの機会を与え可能性を伸ばしてあげるべき。そうすれば「3」や「3.14」
と覚えるだけの表面的な記憶学習じゃなく、「円周率が必要な理由、導き方」といった思考に興味を持つなど、
一生モノの深い引き出しを身につけてくれると思う

 また逆に、勉強したく無い子供は「3」として学習してもいいという、取捨選択を与えればいいだけ。

 「ゆとり」なんかでみんな一律に知識の供給量を下げちゃだめでしょ、もっと貪欲に勉強したい子供たちの芽を潰してはいかんと思います。

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まあ、気分転換に↓

   「10桁で終了」 円周率ついに割り切れる
  http://www.f7.dion.ne.jp/~moorend/news/2005020901.html

 

広島に帰省中

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年末年始の代わりに2月の三連休をつかって帰省中。
広島市内は晴れだけど、県北の山に入るとこんな感じ。

雪かきをしてきた、意外とハマる。

板情報と歩み値を解析するシステムが欲しい

ずっと暖めているシステムのアイデアなのですが、板情報と歩み値をリアルタイムで解析してくれて、
過去のパターンと照らし合わせてエントリーまたは手仕舞いタイミングを教えてくれる仕組みってないですかね。

銘柄選定はファンダメンタルを分析して、売買タイミングはテクニカルに分析するべきだと思うんですよね。

なかったら作るしかないんだけど。

ちなみに、楽天証券のRSSで板情報・歩み値(最新4本)を”ほぼ”リアルタイムで取得するコードは書いて実験済み。

あと歩み値パターン蓄積用には、松井証券のディーリングブラウザを使えば日中の歩み値をすべてダウンロードできることまでは調査済み。
これは手作業か、もしくは日次で動かすスクリプトで取得しようかと。